Uraraka

潜在意識をアップデートして本来の自分を生きる/望む未来をクリエイト

何十回の「ごめんね」よりたった1回の「ありがとう」の癒し力

今回は
16歳で私を産んだ母との関係についてです。

彼女は陣痛がくるまで
周囲には妊娠を隠しとおし
16歳で私を産みました。
当時のことをきくと
恥ずかしい気持ちや
そのままにしていればなんとかなるという
未熟さゆえの出来事だったそうなのです。

そんな状態で出産当日に
彼女の両親は妊娠を知り
大騒ぎになりました。
そして
情が湧いてはいけないという計らいから
私は実母と一度も顔を合わせることなく
養護施設へ迎えられました。

のちに私が大人になり
実母を探し出して会って以来
彼女は何回もその事実を
私に謝罪していました。

これまで私の方はというと
自分が生きづらいことを
親のせいにして生きるのは
自分の為にならないと思い
前に進みたいからこそ
許そう忘れようとしてきました。

けれども
本当はそこにずっと蓋をして
忘れたふりをしてただけなんですね。

そんな私に
「ごめんね」と謝ってくれた彼女。
ただ、何度聞いてももやっと感から
抜け出せないでいました。

それがある時、彼女が
自分を探して手紙をくれたことで
過去と向き合わせてくれたことに
「ありがとう」と言ってくれました。
それを聞いて、はっとしたんです。
あ~私が聞きたかったのは
「ごめんね」じゃなくて
「ありがとう」だったんだと。
その一言で
体の中のどんよりした霧が晴れ
今の自分自身や過去の体験が
輝きを増したのでした。

「ごめんね」じゃ
自分の過去が
また否定され続けてしまうのですね。
何回も謝り続けられたとしても
このたった1回の「ありがとう」
なかったとしたら
今の私はなかったかもしれない
と思うのです。

「ありがとう」という
感謝の威力は本当にすごい。
全て越え、包み込んで解かしていく

こんな風に感じられるようになったのは
もう一つ私の中の
大きな取り組みも影響しています。

それは私自身が
過去の辛い経験
財産だと思い
否定しなくなったことと
関わってくれた全て
感謝できるようになったこと。

視点を変えると見えてくるものがある
辛かったからこそ
人を思いやることができるようになったり
悩みを抱える人の為になろうと思う気持ちが
育まれました。

そして、血のつながりがなくても
私を引き取り守ってくれた両親や
見守り支えてくれた
近所さん、友人、夫がいたことに気づき
感謝するようになりました。

全ての経験が大切な財産。
そう思えるようになった時
実母に「産んでくれてありがとう」
さらっと伝えることができました。
この言葉、以前なら絶対言えませんでした。
そんな風に思えるはずがない
言うものかって時も正直あったくらいです。

そんな気持ちでは
実母は若かったんだからしょうがないと
頭で許そうとしても無理でした。
それよりも
自分の過去を丁寧に扱い
その経験から得られたものに
気づく方がはるかに緩む
そんなことをまた思い出したので
今ここに書き残しています。

実母にプレゼントしたブーケ

この写真のブーケは
私が実母の家に遊びに行った時に
プレゼントしたものです。
何気なく選んだつもりが
あとで気づいたのですが
この日は母の日が近く
カーネーションが入っていました。
無意識ですが
私が彼女を母と認めたという
表れだったのかもしれません✨

心からの「ありがとう」は
届ける方も受け取る方も
お互いが緩む言葉だと思っています。

それは、亡くなった人や動物に対しても
同じではないでしょうか。
私は亡くなった育ての親や愛犬に
「ごめんね」の気持ちを
抱えていたことがあるのですが
「ありがとう」という感謝の比重が
大きくなっていったとき
一緒に過ごした日々の思い出が
とても豊かで温かく
感じられるようになりました。
そうすると次第に
悲しみが癒され、穏やかになり
亡くなった人や動物も
喜ぶような気がします。

まとめると・・・
憎しみ悲しみもいけないことではないし
その経験もそれぞれにとって
尊重に値するものであります。
そういう時期があってもいい。
ただ、もう十分だなと思った時
視点を変えて
過去を丁寧に扱ってみて
いかがでしょうか。
きっと見える世界が変わるはず✨

心を込めて。

かしこ*

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