Uraraka

潜在意識をアップデートして本来の自分を生きる/望む未来をクリエイト

憎しみや怒りの奥底にあるのは『仕舞いこまれた哀しみ』

  • 完璧な人間なんていない。誰だって過ちをおかす。親も常に正しくいられるとは限らない。人の親である前に一人の人間だから。
  • 私たちは、空いてしまった穴を何かで補いながら生きている。
  • 身勝手さの裏のその人にしか分からない事情。身勝手さは、時に穴埋めのための反動。

ここ3週間くらい
心の解放に集中していました。
そうして得た答えです。

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次のフェーズへ

気功をしていると
急に昔のことを
思い出すことがあることは
以前にも書きました。
なぜ今さらこんなことを
思い返すのかと意外に感じる時もありますが
体の緩みとともに
奥に潜んでいた感情の滞りが
表層へ浮上してくるときに
たびたび起こります。
そしてどうやら私は
また次のフェーズに入ったようです。

3週間程前のことです。
とある問題に対して
掘り下げてみようと
何度も試みていたんですが
やたら眠くて進まず。
でもこの答えは
この後お話しすることと
つながっていたようです。

問題の原因が分からないまま
いつものように気功をしていると
肺の熱をしっかりと
発散できた日がありました。
その数日後
突然、ドラマ『Woman』を
観てみたくなったのです。
さあ、これが今回の心の旅の始まり。

『Woman』(2013年放送)は
シングルマザーが主人公の話です。
坂元 裕二さんによる脚本で
『Mother』『anone』 と並んで
社会派ドラマとして制作された作品です。
3作品とも親子やまたは
血のつながりはなかったとしても
それに値するような
」をテーマに描かれています。

話のトーン全体は
哀しさ、切なさをまとっているのですが
その中で垣間見れる
日常の団らん風景のような軽快な明るさが
作品のバランスを保つかのように
やすらぎを与えてくれます。
その落差が、観ていて
より切ない気持ちにさせる
ところでもありますが。

『Mother』『anone』は
リアルタイムで観ました。
とても好きな作品です。
『Woman』は後から
そういう作品があると知ったのですが
これまで観たことがなく
あらすじもよく知りませんでした。
それがなぜか急に頭に浮かんできたので
これは今このタイミングで観ることが
必要なのだなと直感的に思い
従うことにしました。

なかったことになっているの?私はここに存在している

『Woman』のストーリーですが
満島ひかりさん演じる主人公の小春は
夫を事故で亡くし
貧しい中、一人で幼い子供2人を
育てていたのですが
最初は自分を捨てた母親を憎んでいたため
どうしても頼れないでいたのでした。

私はこのドラマを観ながら
自然と私の実の母親のことを
考えていました。
そして自分の中では
終わったと思っていたことが
まだ終わっていないことに気づいたのです。

今から10年ほど前のことです。
私は戸籍をいくつも辿り
実母の居場所を探し当てました。
そして彼女宛に手紙を書いたのです。
手紙には自分のメールアドレスを添え
よかったら連絡をくださいと
書きました。
彼女はそれに応じてくれて
手紙を送ってから
1週間ほど過ぎたころにメールをくれました。
そして、それから彼女と1度会いました。
自分の出生のいきさつを知るために。
また、血がつながっている感じというのは
どんなものなのか知りたかったから。

待ち合わせの店で彼女を待つ間
すごく緊張したのを覚えています。
結果、会えて本当に良かった。
会ってくれたことに感謝しています。
ただ、嬉しさと共に
戸惑いともやもやも生まれたのでした。

その時、彼女は何度も謝ってくれました。
私も責めるつもりはありませんでした。
ただ事実を知りたかっただけ。
けれども今思い返すと
前に進みたかった私は
自分のために
彼女が私を捨てたことを赦そうという
便宜的な思考処理をしたに
すぎなかったのです。

捨てたと言っても
実親ともに当時16歳だったのですから
それは仕方がないと
最初から思っていました。
でも、大人になった現在は
ちゃんとしていて欲しいという
思いがありました。
いざ会って
私を産んだ後のことを聞くと
ドラマであるかのようないろいろある人生を
送っていて・・・。

いや、いろいろあってもいいんですが
その時は違和感を感じてしまいました。
なぜなら
私は普段なら周囲の悩みを
進んで聞く方なのですが
親に関連することで
ずっと苦しみうつになっていたので
その状況で、実親の愚痴を聞くなんて
逆でしょ!?と思ってしまったのです。

さらには、彼女の話から
実の父親は私に会いたいと
思っていないことも分かりました。

それを聞いた時
ショックというほどではありませんが
やっぱり哀しかったんだと思います。
そして時間が経つにつれて
私のことはまるでなかったかのように
その後の人生を送っている2人に対して
怒りのような感情が
芽生えていたんだと思います。
生まれてこなければ
嫌な思いをすることはなかった。
そして
私はちゃんとここに存在しているのに
・・・と。

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親にだって満たされなかった過去がある

私は自分に都合のいい夢を
親に抱いていたのかもしれません。

『Woman』の後には
久しぶりに『Mother』も観ました。

『Mother』も
主人公の女性は親に捨てられています。
このドラマでは、様々な視点から
母親たちの苦悩と幸せが描かれています。

【虐待されていた子供を保護して
  親になろうとする母親】
【子供を捨てた母親】
【子供を引き取った母親】
【障害のある子供を産む母親】

それを観ながら
里親ってこんな気持ちなのかな
実親にも本人なりの事情があるもんだ
などとぼんやり思っていました。

若いころ私は
実親や里親のせいにしているところが
多々ありました。
本当は自分の捉え方次第だったのに。

30歳過ぎて自分の家庭を作ってからは
そんなこともなくなり
少しずつ忘れていっていました。
でも今気づいたのです。
実母に会った時に
「責めても仕方がないし赦すのだ」
という表面的な処理をしたことで
哀しい気持ちを仕舞いこんでいたことに。

20歳くらいの時から
何も見たくない、何も聞きたくない
と思うようになっていた私。
孤独と不安に耐えられなくなり
感情なんてなくなってしまえばいいと
本気で思いました。
そして、まるでロボットのように
感情を麻痺させるようになりました。
だから当時は
哀しみを受け止める余裕が
なかったんだと思います。

今は感情を随分取り戻しましたが
ドラマを観てまた教わりました。
親の身勝手に思える行動も
その裏にはそれぞれの育ってきた中で
満たされない部分があってのことだったり
見えない事情がある。
満たされずに空いてしまった穴
何かで埋めるようにして生きてきて
それが時には身勝手に映ってしまったり。

私自身も身勝手なことをして
育ての親を困らせていたと思います。
ずっと反抗期でした。
無条件に愛される特別な存在になりたくて。
もっと自分を見てもらいたくて。
でもそれが満たされないから
反発行為になってしまって。
孤独と不安の曇った目で見ていたから
全てねじれて受け止めていた。
親の心、子知らずですね。
育ての両親はもう亡くなってしまったので
期間は長くありませんでしたが
まあ少しずつ素直になれていたかと。

どんな感情だとしてもすぐ打ち消そうとせず、受け止めてから手放す

孤独感や愛されていない不安感が強い場合
どんなに周りが愛情を示しても
いっこうに満たされないケースは
多分にあると思います。
もしくは満たされたと思っても
また不安がやってくる。

寂しさが充満していると
周りの声が届かないことがあります。
気づけない時があります。
自分は愛されない存在だと
思い込んでいれば尚更かもしれません。

根本的に解決するには
結局自分と向き合うしかありません。
自分が育ってきた中で
寂しい、不安と思うようになった
きっかけがあったはず。
忘れたようにして
仕舞いこまれた感情があるはず。
それをそっと受け止めて手放すことで
道が開けていく。
視野が開けていく。

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私は患者として
今の整体を受けていた時
なんだか気分が沈むことがありました。
体の緊張が緩むとともに
そういう奥底の感情が
出てきていたんですね。
そして、気功をやっていくうちに
自分に必要なことはこれだったのかと
いつしか自発的に
体感するようになりました。
(本当は気功中は
 頭を使わず「無」になるようにしますが
 座禅と一緒で、浮かんできたものは
 追いかけないで手放すが基本。
 出てきた感情は
 どんどん出し切ってしまえば
 いいと思いますが
 深く考えるのは後にしてくださいね)

感じることや自分が変わっていくことは
怖いと感じることもありますが
そうか辛かったんだ
寂しかったんだというように
安心して受け止められるようになると
いいですね。

このことは
私の経験を通した率直な感想です。
整体や気功をしていない人でも
受け止めて手放すという方法を
ちょっと頭のどこかに留めて
つまずいたときには
思い出していただけたらと思い
書いています。

もし、実践するのが難しければ
気功やその他にも
いろいろな手助けとなる
取り組み方があるので
ご自分に合ったものを探してみてください。

まだまだお伝えしたいことはありますが
テーマが広がりすぎてしまうので
今回はここまで。

幸せだと感じる心

終わりに『Woman』の
セリフの一コマをお届けします。
主人公の小春が亡くなった夫、信さん
について子供に話すシーン。

「幸せとか不幸があるんじゃない。
 幸せだと感じる心だけがある。
 お父さんには幸せだと感じられる
 心があったの。
 それは、すごく強くて
 すごく素敵なことだと思う」

信さん、子供の頃は
ネグレクトされてたのに
大人になって久しぶりに母親に会っても
お金の話ばっかりなのに
親を恨まず感謝している😭

内容はフィクションの世界ですが
現実もきっとこれは大切。
『幸せだと感じる心』
仕舞いこんだ感情を手放したら
次はそれです✨

 

これを書くのに4日もかかってしまった。
心の中のことを文章にするのは
難しいですね。
なおかつ文章力もないので
書いていてまとまっているのか
だんだん分からなくなってしまいました。
でもとにかく書くだけ書きました。

かしこ* 

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